<挨拶>
國學院大學に勤めながら、経済人類学と環境経済学の総合を志して研究し、大学でその分野の講義(「民族と経済」「環境と経済」「消費社会論」「ゼミ-森と水の経済学」)を担当していました。また、ATT流域研究所という市民の環境科学の運動に参加しています。 今、力を入れているのは、世界で流行中の「持続的開発」について厳しい検討をくわえることです。これからは「エコ・ツーリズム」についても検討してみたいと思っています。
ここ5年以上(2007年現在)、ゼミ学生や「鎮守の森CO吸収効果調査プロジェクト会議」とともに、東京都23区内の鎮守の森を測量してきました。2005年12月に、その中間結果を「東京の空を美しくする鎮守の森」と題する報告書として発表しました。その主な主張点は、鎮守の森は日本の森林(国有林、私有林)と比べ、その単位面積あたり3.3倍の炭素蓄積量を持っている、というのです。この報告書は、朝日、日経、サンケイ、東京、毎日の各紙やNHKの「コメディ道中でござる」で取り上げられ、大きな反響がありました。今後も、神社の氏子や子どもたちと提携して、測量を続けるつもりです。
<私の研究テーマ・対象>
経済人類学 ・東南アジアの先住民、とくにフィリピンおよび中国雲南
・東南アジアと日本の棚田
<最近の活動>
・鎮守の森におけるCO2吸収調査
・メコン川中上流域の森林と開発
―そこに生きる山岳少数民族の文化を知恵を生かした持続的共生の社会文化モデルの探求
2003年10月18日開催 国際シンポジウム「雲南少数民族文化と森林保護」開催。
・棚田の調査、研究
・雨水東京国際会議分科会 「水循環を活かす農業~棚田やため池に学ぶ」の企画参加
<主な著訳書>
大﨑正治 『フィリピン国ボントク村』 農山漁村文化協会、1987
大﨑正治 『水と人間の共生』 農山漁村文化協会、1986
大﨑正治 『「鎖国」の経済学』宝島社、1981
アンドレー・グランダー・フランク著/大﨑正治 他訳
『世界資本主義と低開発 収奪の《中枢-衛星》構造』拓殖書房新社、1978
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